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2025.10.10

5分で読める住まいの豆知識【①トイレや浴室の正しい換気】

  • 家づくりノウハウ
5分で読める住まいの豆知識【①トイレや浴室の正しい換気】

こんにちは。アイフルホーム鳥取店です。

 

毎日当たり前のように使っているトイレや浴室。

快適に過ごすためには清潔さやデザインも大切ですが

その根本を支えるのが「換気」です。

 

実は換気が不十分だと、湿気やニオイがこもるだけでなく

カビや細菌の繁殖、さらには住宅自体の寿命を縮める原因にもなります。

 

今回は、意外と知られていない「正しい換気の仕組みとポイント」について

住まいづくりのプロの視点からわかりやすくご紹介します。

 

 

トイレの換気が重要な理由

トイレは家の中でもニオイが発生しやすい場所です。さらに、湿度が少なくても空気がこもりやすいため、換気扇に頼る割合が大きい空間といえます。

正しく換気されていないと、次のような問題が起こります。

 

・ニオイが壁や床に染み付いて残る

・下水からの逆流臭が戻りやすくなる

・雑菌の繁殖で不衛生になりやすい

 

 

トイレ換気の適切な方法

・換気扇は使用後も15分以上回す

用を足した直後に換気扇を消してしまう方も多いですが、空気が完全に入れ替わるには少し時間が必要です。

 

・ドアの換気口をふさがない

扉の下部や壁面にある換気口は、新鮮な空気を取り込むためにとても重要です。

家具やマットでふさがないようにしましょう。

 

24時間換気システムとの連動を意識する

現在の住宅では導入が義務化された「24時間換気システム」との併用が一般的です。常時弱運転での排気+必要時の強運転を組み合わせると効率的です。

 

 

浴室の換気が必要な理由

浴室は家の中で最も湿度が高くなる場所です。湿気がこもると、黒カビや水アカだけでなく、壁材や木材にまで悪影響を与えます。さらに浴室の湿気が隣接する脱衣所や廊下に広がり、家全体の空気環境を悪化させることもあります。

 

浴室換気の基本

 

・入浴後は最低2時間の換気

浴槽のお湯が残っていると、水蒸気は長時間発生します。入浴後すぐに換気扇を強運転に切り替え、2時間程度を目安に動かしましょう。

 

・ドアを少し開けて空気の流れを作る

密閉した浴室にただ換気扇を回しても、十分な空気の入れ替えはできません。浴室ドアの下部にあるガラリ(通気口)や少し扉を開ける工夫で空気の通り道を確保しましょう。

 

浴室乾燥機を「日常の除湿」として活用

洗濯物を乾かすだけでなく、日常的な除湿にも活躍します。カビ対策には非常に効果的です。

 

 

要チェック! 換気にまつわる誤解

換気に関しては誤解も多くあります。代表的なものを挙げてみますので、チェックして正しい知識を身につけてください。

 

×窓を開ければ十分ですよね?

窓を開けるだけではその日の気温や風向きに左右されやすく、毎日安定した換気はできません。換気扇との併用がおすすめです。

 

×換気扇はこまめに止めたほうが省エネになるはず!

実際には頻繁にオンオフを切り替えるほうが電力消費は増える場合があります。常時弱運転+必要に応じた強運転がベストです。

 

×換気扇が古くても動いていれば問題ない

長年使った換気扇は吸い込み性能が極端に落ちます。1015年を目安に交換を検討しましょう。

 

 

効果的な換気のための工夫

・トイレや浴室の掃除の際に換気口まわりもこまめに拭いてほこりを取る

・浴室使用後に壁や床に残った水滴を拭き取る(換気効率が大幅にアップ)

・換気扇のフィルターを半年に一度は点検する

 

毎日の暮らしの中で、ちょっとした工夫を取り入れると換気効果が高まります。そして、こうした日々の積み重ねが、きれいな空気環境と建物の耐久性を守る大きな力になるのです。

 

 

トイレや浴室の正しい換気は、「ニオイ対策」や「カビ防止」にとどまらず

住まい全体の健康寿命を延ばすために欠かせないポイントです。

 

・トイレは使用後15分以上、浴室は入浴後2時間以上換気を行う

・空気の通り道を確保し、フィルターの点検も習慣化する

・換気扇の交換やメンテナンスを適切な時期に行う

 

この3つを意識するだけでも、住まいの快適度はぐんと高まりますよ^^

次回の「住まいの豆知識」でも、日常に役立つちょっとした住まいの工夫をご紹介します。

 

 

 

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